2021年2月の記事一覧
『はらまっち ~アマビエVer~』 作:校長先生
2月のはらまっちは、今年一躍有名になった日本の妖怪『アマビエ』スタイルです。
アマビエとは、江戸時代後期の絵と文が記されており、肥後国(今でいう熊本県)の役人の前に現れ、「今年から6年間は豊作が続くが、同時に疫病が流行ってしまうので、私の姿を描き写した絵を人々に見せなさい。」と予言を言い、海に帰っていったと言われています。
今まではマイナーな妖怪でしたが、2020年4月ごろから、護符や御朱印にアマビエを用いたお寺や神社が増えたそうです。
『ベース 塗装』 作:成田先生
今回は塗装を進めていきます。
ここでどれだけ手間暇かけるかで、仕上がりが決まるので
とことんこだわっていきたいと思います。
①ボディにシーラーを吹き付ける
前回作成したボディに直接塗料を塗っても、木が塗料を吸い込んでしまいいつまでたってもきれいな塗装面にならないので、事前にウッドシーラーを吹いておきます。シーラーが乾いたら、180番のやすりを使って軽くやすり掛けを行います。
より丁寧に仕上げる場合は、この後サンディングシーラーを吹き付け、やすり掛けを行い表面のデコボコを整えます。が、今回は省略しています。
②ボディにサーフェイサーを吹き付ける
シーラーが乾いたら、ボディにサーフェイサーを吹き付けていきます。サーフェイサーはこの後に塗る塗料の食いつきを良くしたり、表面にある細かな傷を埋める効果があるので、木目を生かした塗装でなければ吹き付けた方がいいでしょう。
塗装する際は、きっちりマスキングを行わないと、思わぬところに色がついてしまうので細心の注意をはらいましょう。特にネックポケットやピックアップ・コントロールユニットのザグり部分に塗装が乗ってしまうと、後々組むことができなきなどの不具合が生じます。
2回ほどボディに吹き付けたら乾燥→やすり掛けの作業を何度か繰り返します。
1回目ではザラザラだった表面も5~6回繰り返すことで、つるつるな表面に仕上げることができます。
ここでの作業が最後の仕上がりに大きく影響するので、妥協しないように気を付けます。
また、やすりの番手を180番、240番、320番、400番とより細かい番手にあげ、細かい傷をできる限りなくしていきます。
ちなみに、冬場など寒い時期で作業する場合は、スプレー缶をお湯につけるなどして温めておくと、勢いよく塗料が飛びます。スプレーを吹くときは塗料と溶剤をしっかり撹拌させるために100回以上は振るようにしましょう。
1回目
5回目
※大きな傷を埋める場合
大きな傷はサーフェイサーで埋めることができないので、パテを使って埋めていきます。
今回はポリエステルパテを使いました。ポリエステルパテは流動性が高く、効果時間も1時間ほどと速乾性があります。薄く塗る際はこちらの方が使いやすいと思います。
エポキシパテは粘土のように使うことができるので、深い傷の場合は使いやすいと思います。しかし、浅い傷だとやすりで馴らすときにまとめて持っていかれることが多々あったので、今回は使用しませんでした。
③調色&塗装
下地の処理が終わったら、いよいよ本塗装です。
市販のスプレーに塗装したい色があれば、そのまま塗ればいいのですが、今回は使いたい色のスプレーがなかったので、ホビー用のラッカー塗料を使って調色しました。
ただし、ホビー用のラッカーと一般用のラッカーでは溶剤の強さが違うので、このホビー用塗料の上に一般用のクリアーを塗ると下の塗料を溶かしてしまいます。なので、今回は赤紫の塗料を先に塗り、乾いたらその上からクリアーを砂吹きし、塗膜を保護してから色を残す部分にマスキングを行い、全体を黒で塗装しました。
※砂吹きとは、スプレーと塗装するものの距離を離して吹き、塗料が半乾き状態で付着されることで下地の負担を減らす手法です。プラモデルだとデカールやエナメル塗料の上にラッカークリアを乗せるときに使います。
※微妙なアーチは雲形定規を使って、マスキングテープをカットしました。
④クリア塗装
塗装が乾いたら、塗装面保護のためにクリアを塗っておきます。クリアは「ツヤあり」「ツヤなし」の2種類ありますが、鏡面仕上げにする場合はツヤありを、マッドな質感にする場合はツヤなしを選びましょう。
今回は鏡面仕上げにしようと思ったので、ツヤありを選びました。
⑤研ぎ出し
クリアを吹いただけでは、少し表面がてかっているだけの状態なので、ここから研ぎ出しを行っていきます。
まずは、800番のやすりで全体をやすっていきます。全体が白くなりますが、あとできれいに仕上がるので今は気にせずやすっていきます。
ボディ全体をやすったら、もう一度クリアを吹き、次は1000番、1500番、2000番と番手を上げながらやすります。この時、やすり掛けを行うときは、空研ぎではなく水研ぎにしましょう。(こだわる場合は3000番、4000番とさらに番手をあげてもよいです。)
2000番までやすり掛けを行い、つや消し仕上げのような状態にしたら、お次はコンパウンドを使いさらに細かい傷を消していきます。
ボディ全体を磨く際はポリッシャーなどの動画あると便利ですが、手作業でも行うことができます。
この作業を行うことで、つやつやの輝くようなボディになっていくので、変化を楽しんでモチベーションを上げながら作業していきます。
※ラッカー塗料は本体を守れるほどの強度は出ないので、ぶつけたりしないように注意が必要です。
ぶつけたりすると一発で傷がつきます。(制作中も何度かぶつけていしまいました。)